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Culture

2018年6月のカルチャー日記「社会派ドラマと歴史の気分」

2018/11/16

こんにちは。
Culintoのmagiyamaです。

『カルチャー日記』は毎月magiyamaが1カ月間で摂取したカルチャーを徒然なるまま記録するコーナー。

紹介するカルチャーは「映画」「ドラマ」「音楽」「本」「パフォーマンス」「アート」「ゲーム」など基本的になんでもありです。その時々の気分や興味で偏りが出ることも……

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弁護人

いきなり少し重たい映画ですみません。こちらは釜林事件をテーマにした2013年公開の韓国映画。釜林事件は1981年に起き、大学生や社会活動家が警察によって強制的に捕まえられ、ひどい尋問を受けました。逮捕状もなく、明らかに違法な公権力の行使に弁護士のソン・ウソク(俳優ソン・ガンホ)が立ち上がります。口裏合わせだらけの裁判に、自身の安全を顧みずに立ち向かう姿は勇敢そのもの。

余談ですが、「ミセン」のオ課長とチャン・グレが出演していて感動しました。「あんな純粋なチャン・グレが・・・」と直視できないほどキツいシーンがありました。

「タクシー運転手 約束は海を越えて」

公開してすぐにシネマート新宿で鑑賞して来ました。韓国の「光州事件」を取り扱った映画です。前述の『弁護人』を観て社会派ドラマにハマってしまいました。しかも、こちらもソン・ガンホ主演

恥ずかしながら光州事件についての知識はなく、まさか1980年代にこんな悲惨な事件があったなんて驚愕でした。自分の信じる正義のために自分の安全を顧みず、他人の命を救おうとする登場人物たちの姿に感銘を受けました。脇役たちがいい味を出しています。

僕はあんまり映画を観て泣くことはないのですが、まさか泣いてしまうとは思いませんでした。

あなたの旅立ち、綴ります。

銀座のシネスイッチで鑑賞してきました。

余命僅かの老婦人ハリエット(シャーリー・マクレーン)と若い女性記者アン(アマンダ・セイフライド)の物語。ハリエットはビジネスの成功者ですが、人生の終わりが近づき、孤独と死への不安から、最高の訃報記事を書いてもらおうとアンにコンタクトをとります。アンはアンで自分の仕事と将来に不安を感じているよう。年や価値観が全く違う二人が交わることでお互いが救われていきます。

ハリエットの言葉には力強さと深みがあり、観ている人の心にもきっと響きます。

パディントン

今月からロンドンに移住しています。移住前にテンションを上げようと思って観た映画。

人間の言葉が話せるクマのパディントンがロンドンで暮らす物語。英国紳士のように振る舞うパディントンの姿は可愛らしく、純粋であるがゆえに、はちゃめちゃな事件を引き起こしてしまいます。パディントンを通してロンドンという街の雰囲気が楽しめました。

夜と霧

ヴィクトル・エミール・フランクル氏のアウシュビッチ強制収容所における経験を語った本。彼の書籍「それでも人生にイエスと言う」をさきに読んでいて面白いなと思い、「夜と霧」も読むことにしました。翻訳が非常に上手なのか、すんなり頭に入ってきて読みやすかったです。

ナチスによって強制連行された被収容者たちは、裸にされ、からだ中の毛を剃られ、番号に呼ばれるという自我の喪失を強要されました。そのような劣悪な環境でも、生きる意味を見出し自分を保ち続けます。実際に経験した人の言葉は非常に説得力があります。全て失ったときに残る幸せや人生の意味は何のか、考えるきっかけになりました。

次は「アンネの日記」を読んでみたい。

犬ヶ島

「グランド・ホテル・ブタペスト」などの作品で知られるウェス・アンダーソン監督の最新作。ストップモーションアニメという手法で撮影され、声の出演は豪華。日本人もたくさん出演していて「渡辺謙」「野村訓市」「野田洋次郎」「細野晴臣」「山田孝之」「松田翔太」「松田龍平」などファンにはたまらない人たちばかり。一瞬しか出てこない人もいるので、聞き逃してしまうかもしれません。逆に何度も観る楽しみがあるかと思います。

ストーリーは意外と(?)わかりやすく、王道的な展開でエンターテイメント性がありました。シュールな場面もあり、クスッと笑ってしまうところも。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

遅ればせながら、やっとみた作品。マーベル作品はかかさず、観ているのですが、最近は公開されるスピードが早すぎて追いつけなくなっていました。今回の作品はネット配信を待とうかなと考えていたのですが、重い腰を上げて鑑賞。頑張って映画館に足を運んだかいがありました。

今までマーベル作品をみてきた人へのご褒美のような作品です。これでもかというくらいマーベル作品のキャラクターが集結し、ドンパチ繰り広げられるアクションに壮大なCG演出は最高でした。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、次の作品をはやくみたくなるようなモヤモヤしたエンディングでした。

以上、6月のカルチャー日記でした!それでは、また来月!

#7月からイギリスで生活することになりました。本当はこのカルチャー日記も続けたいのですが、慌ただしくなりそうなので一時休止にしたいと思います。もちろんイギリスの生のカルチャーも届けたいので、この記事のようにまとめてではなく、個別記事で紹介していきたいと思います。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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