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カルチャー

【書籍】 好きな書籍『知的生活の方法』(渡辺昇一著)

2016/11/03

こんにちは。Magiyamaです。
今日は、好きな書籍を紹介します。

タイトルは知的生活の方法』(渡辺昇一著 1976年刊行)です。

3年前頃、古本屋で何か良い本はないか探していたときに、“知的生活”という言葉がぱっと目に入りました。
その”知的生活”という、何とも魅力的なタイトルにひかれて気づいたら購入していました。

そのときに一度読んだことがあるのですが、今日ひさしぶりに本棚で見つけまして、パラパラと読み始めたら全部読んでしまいました。

記憶が新しいうちに紹介したいと思います。

知的生活とは?

表紙に定義が書いてありました。

知的生活とは、頭の回転を活発にし、オリジナルな発想を楽しむ生活である。

 どうやら、もともと知的生活という言葉はハマトンの書籍『知的生活(intellectual life 1873)』がオリジナルであり、この書籍はそこから影響を受けて書かれたものです。

知的生活 (講談社学術文庫)
渡部 昇一 下谷 和幸 P・G・ハマトン
講談社
売り上げランキング: 145,639

フィリップ・ギルバード・ハマトン(1834年9月10日~1894年9月4日)は、イギリス人の芸術家、芸術評論家、作家である。(参照 http://en.wikipedia.org/wiki/Philip_Gilbert_Hamerton)

 ハマトンの書籍『知的生活』は、1873年に刊行され、現在とは程遠いヴィクトリア朝のイギリス人に向けたものであることから、著者は自身の体験をもとにした現代版(1976年)を書くことにしたそうです。

この書籍は、知に関する生活全般が書かれていますが、主に著者の読書論に焦点が当てれています。内容の比率は読書:その他=7:3くらいの割合かと思います。

今回は、その読書をメインに書いていきたいと思います。

読書論

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 ・“面白くないと公言する必要はないが、本当に面白いと思わないものを面白いというふりはしていない

ハムレットの登場人物ポローニアスの言葉に『己に対して忠実なれ』があります。これが渡辺さんの読書に対するモットーです。

難しそうな古典を読んだとき、何も面白いと感じなかったのに、つい見栄をはって面白いと言ってしまうときが誰しもあると思います。また、世間でベストセラーと称されている書籍を読み、みんなが面白いと言うのだから、面白くないと感じている自分のほうが間違っているのだと本心を偽ってしまいがちだと思います。

しかし、「己に忠実」であればこそ本当の感性を磨くことができるのです。

感性を磨き、ある一定の基準に達すれば他者の意見に左右されず、自分で「面白さ」の判断ができるようになります。偽ったままだと、一生その感性を身に付けることはできず、外部の環境に自分の考えが左右される人生を送ることになります。早めにそのような姿勢を身に付けることが大事です。

・“身銭を切れば、まずいかうまいかについての判断が厳しくなる

著者は「凡人の場合、身銭を切るということが判断力を確実に向上させる」と言っています。これには、かなり共感します。

例えば、僕の好きなマジックにも当てはまります。まだ始めて間もないころの中学生のとき、なけなしのお小遣いを使って書籍やDVDなどの教材を購入していました。そのように購入した教材は、擦り切れるくらい読みました。しかし、知り合いから借りたり、無償で手に入れたものは、学ぶ意欲がなぜだか湧かないのです。

やはり、判断力やモチベーションというものは対価を払ってこそ手に入れられるものです。
購入することで、好きなように書き込んだり私物化できるメリットもあります。当たり前ですが、図書館で借りる時間も省くこともできます。
読みたいときに読める、これが読書で一番大切なことです。

自分だけの古典を見つける

長きにわたって多くの人に親しまれて残ってきた本を一般的に「古典」と呼びます。
著者はそのような古典を読めとは言っていません。『自分だけの古典を見つけろ』と言っています。
自分だけの古典とは、繰り返し読むことで残った一冊のことを言います
僕は、同じ本を二回以上読むことが苦手です。どうしてもその時間がもったいなく感じてしまい、それならと新しい本に手を出してしまいます。
しかし、著者はそうではなく、繰り返し読むことの重要性を説いています。
一度読んだ本は、物語の筋が頭に入っていますので、二回目は細かな表現やニュアンスに注意を向けることができます。
そうやって繰り返し読んだ本はその人の血となり肉となります。その本が古典です。
しかし、そのように繰り返し読むに堪える本は数多くありません。
そういった本に出会えたことは、相当に大きな人生の幸福と著者は言っています。

最後に

日本人元来の精神がそうさせるのかもしれませんが、多くの人は他者の意見に合わせてしまいがちです。
自分の価値観をしっかり持ち、物事を判断できる力を身につけたいものです。
そのためには、面白いものをおもしろい、面白くないものをおもしろくないと言えることから始めるのが良いのではないでしょうか。
そして、その価値の判断基準のもと是非とも自分の古典を見つけてみてください。
まだ僕はそのような本にあまり出会えてないのかもしれません。
是非とも自分の古典となる本を見つけたいと思います。
この本を読んで、さらに「読書」に興味が湧きました。
読書こそが「知的生活」のカギです。
知的生活の方法 (講談社現代新書 436)
渡部 昇一
講談社
売り上げランキング: 9,042
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magiyama

magiyama

1992年生まれ。愛知県出身。会社員ブロガー。興味の幅を広げすぎてしまったことをきっかけに、多様なカルチャーやプロダクトを紹介するブログ『Culinto』を立ち上げる。

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