スポンサーリンク

Culture コラム

【雑記】あなたが続けられない5つの原因

2016/11/03

『継続は、力なり』という言葉がある。
何か一つのことに熱中して取り組んでいる人にとって、
継続することの重要性は身にしみて実感しているかと思う。

しかし、世間一般的に一つのことを続けられる人の方が稀であり、
大半は、挫折で終わる人の方が多いように思える。
これは一体何が原因なのだろう。
疑問に思った私は、5つの原因を考えてみた。

私的なアイデアではあるが、あまり続けられない人への参考になればと思う。
(かくいう私も続けられない人間の一人ではあるが...)

1.刺激への慣れ

新しいことを始めたばかりの時期、そこで出会うものほとんどが、初めての経験だ。刺激の度合いを測るパラメーターがあるとすれば、この時期が一番大きな数値を指し示すだろう。そんな刺激を求め、心地よく感じる人にとっては、一番楽しく興味を持って取り組める時期になる。しかし、その対象に対しての知識や経験が増えていくにつれ、もちろん刺激もだんだんと弱くなっていく。これは避けがたい事実である。始めの頃はどんなに楽しくモチベーションも高くても、だんだんと熱が冷めていき、次第にやる気が起こらなくなるのも仕方ないことかもしれない。この刺激に対する『慣れ』が大変やっかいな問題なのだ。どうしたらこの刺激を持続させることができるのか。その対策があるとしたら、その分野の一流の人の作品やパフォーマンスを見ること、自分がまだ知らない過去のマスターピースを発掘することを積極的に続けるしかない。また、人によっては初期の方で得られるような強い刺激だけを求めるものもいる。TEDで『内向的な人が秘めている力』というテーマでスピーチを行ったスーザン・ケイン氏。彼女の著書『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力(講談社)』によると、外向型の人間は、より強い刺激を求め、内向型の人間は、あまり大きな刺激を求めない傾向(程度の差や例外はある)にあると述べている。
内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
一元的に考えてはいけないが、前者が刺激が無くなれば次へ、また次へと移る渡り鳥のような特徴を持っているとしたら、そのような刺激を求める人種にとって、“刺激への慣れ”は、続けられない大きな原因になりうるだろう。

2.目的の喪失

目的や理由を持って始めたことの場合、それらが達成されるか、何らかの原因であきらめてしまうと、それ以上続けられなくなる可能性が高い。例えば、なんだっていい、『宴会でギターの演奏を披露しないといけない』という目的があったとする。宴会の開催日から逆算して2〜3ヶ月前、あるいは半年前からギターの練習に励むはずだ。一度確約し、キャンセルできない状態になってしまったら、なおさらのことだ。その頃のモチベーションはかなり高まっているだろう。しかし、披露当日、結果はどうであれ、その日が終わってしまうと、メラメラ燃えていた炎が、まるで一瞬にしてふっと消えてしまったかのように、突然やる気が生まれなくなる。例えば、趣味の場合、以前このブログで取り上げた川北義則氏の著書『男の嗜み』で「趣味に目的がくっつくとろくなことはない」と述べられているように、目的が原因で続けられないことが多い→参照記事(【書籍】 人生を粋に生きること 『男の嗜み(川北義則著)』)。
男の嗜み

勉強でも同じだろう。大学受験のために必死になって勉強していたのに、いざ進学が決まると進んで参考書を開くことをやめる。ひどい場合には、大学進学後、勉学が目的であるのにも関わらず、バイトや遊びに明け暮れて勉強を一切しないという事態にもなりかねない。目的が達成すると、それ以上続ける理由がなくなるからだ。目的によるモチベーション、そのものを否定する訳ではない。一過性のドーピングのような側面もあることを考慮しつつ、うまく取り入れるのが良いだろう。

3.限界や障壁

始めたばかりで、何もない状態からスタートした場合、上達していくしかない。そのため、どんな人でもメキメキと力をつけていくだろう。しかし、ある日を境に、まるで飽和曲線のように、上達スピードが止まってしまう。これが『限界または障壁』だ。このときの状態は、自身の本来の実力と、与えられる課題や練習の難易度がぶつかり合っている状態である。この時期に、あきらめてしまうと『限界』となり、モチベーションは急速に下がる。しかし、諦めずに根気よく続けられたのなら、それは『障壁』であり、乗り越えることができたのならば、再び上達していき、達成感による後押しもあり、モチベーションはさらに向上していく。要は、そういった瞬間での心構えや姿勢が今後の活動に大きく関わってくる。

4.時間

時間も極めて大切な要素である。いくら行動に移したいと思っても、日頃の仕事や他の用事により忙殺されてしまうと、そもそも取り組む余裕がなくなる。モチベーション以前の問題だ。もともとモチベーションがあったとしても、時間が原因で取り組まなくなっていき、次第に手をつけなくなってしまう、といったことも起きる。時間の確保は、モチベーション維持のためには、絶対的に必要な条件である。モチベーションを保つためには、1日数十分でも良いから、その活動に取り組む時間を設けた方が良い。何もしないより、たとえ少量のコンタクトでも大きな助けになるだろう。

5.興味の転移

モチベーションがあったとしても、続けられなくなる場合がある。それは、『興味の転移』だ。熱中しているものがあるなか、他の刺激に出会ったとする。それがもし、現在、情熱を注いでいる対象よりも、他の興味に対する『やってみたい』という気持ちが上回ってしまった場合、容易にモチベーションはシフトする。なかには、そこで得た情熱を現在取り組んでいることへのモチベーションへ還元できる人はいる。上記の項目と被ってしまうことだが、強い刺激をより好む人、または、もともと一つのことを続けることが苦手な渡り鳥のような人は、興味の対象が変わりやすい。後者は、浅く広く業界の知識を知ることができるため、それはそれでメリットがある。決して悪いとは言えない。しかし、偉業を成し遂げたいと少しでも考えているのなら、ぐっと堪え、今までの自分を信じて、続けてみてはどうだろうか。

 

以上が、私が分析した続けられない5つの原因だ。

今回は、5つの視点から考えてみだが、この他にも多種多様な要素が潜んでいるかもしれない。

もしも、上記のどれかに当てはまり、共感いただけたなら、それをもう一度自分を見直す機会にしていただきたい。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

The following two tabs change content below.

magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

スポンサーリンク



-Culture, コラム