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5月のカルチャー日記!面白かった「小説」「ドラマ」「アート」「アニメ」など紹介。
こんにちは。
Cul-into.comのmagiyamaです。
雑誌『Popeye』で橋本愛さんが連載中の『橋本愛のカルチャー日記』というコーナーがあります。
そこでは、橋本愛さんが1ヶ月間で触れたカルチャーについて日記形式で感想をまとめています。
そのコーナーを見て面白いなと思い、僕もインスパイアされてしまいました。
一つの記事にするほどでもないけど、心動かされた諸々のカルチャーについてまとめてみたいと思います。毎月続けられるかは分かりませんが…
それでは、5月に触れたカルチャーについて紹介します。
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5月のカルチャー日記
1. 【ドラマ】100万円の女たち
青野春秋さんの漫画(同タイトル)が原作です。Radwimpsのボーカル野田洋次郎さんの初主演ドラマということで話題になりました。変わったタイトルだったのでコメディな感じかと思っていましたが、全然異なり、どちらかと言えばシリアス路線でミステリー要素があって面白いです。野田さんの役者デビュー作品である映画「トイレのピエタ」も観たことありますが、独特の空気感をまとった演技で、音楽だけじゃなくて役者としても才能がある人なんだなと思っていました。
今回も野田さんの役は、「犯罪者の息子であり、小説家」という難しい設定ですが、違和感なく演じています。しかも、ボーカルだけあってやっぱり良い声です。
毎週どうなるのかなと待ち遠しくなります。Netflixで毎週観ています。これから終盤にかけてどうなるか楽しみです。
2. 【小説】動物農場(小説、ジョージ・オーウェル著)
GWの京都旅行中に持ち歩いて読んでいたジョージ・オーエル氏の小説。農場の動物が中心に物語が進む、おとぎ話風の作品です。柔らかく、易しい語り口とは裏腹に鋭く社会風刺を交えてくるところが面白いです。
最近、仕事のストレスなのか、こういった社会学や労働の意義的なところに関心を持ってしまいます。農場を国家の縮小として権力が腐敗していく様子を表していますが、完全なユートピアの実現なんて夢のような話だということを思い知らされます。
解説にも書かれていましたが、万が一腐敗に導く存在がいることにいち早く気づいたなら、勇気を持って行動に移すことも大事なんだと思います。マジョリティに対するマイノリティのように、そこが難しいところです...
こちらは最近発売された新訳版で読みやすかったです↓
3.【アニメ】僕らのヒーローアカデミー(アニメ)
少年ジャンプの漫画のアニメ化作品です。超能力(個性)が一般に普及した世界で、主人公は「ヒーロー」という職種を目指し奮闘するストーリーです。シーズン1でハマり、最近始まったシーズン2も観ています。各登場人物のキャラが強すぎて最初は敬遠していましたが、一度観てみると、熱いストーリー展開に感動してハマってしまいました。少年心が揺さぶられるのがこの作品の魅力だと思います。
少年アニメで泣くことはあまりないんですが、この作品は特に泣けるシーンが多いんですよね。超能力モノって有り触れたジャンルですけど、なぜか飽きないです。例え、見たことあるような超能力が出てきても、舞台や登場人物が違えば全く新しいものとして楽しめてしまうのが、このジャンルの魅力。
4.【書籍】トヨタの片付け
カルチャーではないですが、インスピレーションを受けた書籍。トヨタの生産方式を片付けに応用したアイデアが面白いです。
トヨタの生産方式の大事な要素にジャストインタイム生産(必要な物を必要な時に必要な分だけ)という考えがあります。ここ数年、ミニマリズムという最小限のモノしか持たない価値観がブームとなっていますが、やっぱりモノが少なすぎても問題があります。断捨離によって部屋がすっきり綺麗になるかもしれませんが、不便になっては逆にストレスが溜まります。
モノを減らすだけじゃなくて、収納法やモノの配置などを考えることで、効率良く生産力を上げられるようにするのも大事です。必要な時に見つからない、という状況を減らして綺麗で便利な『デスク周り』『部屋のレイアウト』にしていきたいですね。
5.【書籍】ライフワークの思想(外山滋比古著)
京都旅行中に恵文社で購入した書籍。
『思考の整理学』という本でも有名な外山滋比古氏によるエッセイ集です。
日々仕事をしていると自分の生涯を通して全うしたいこと、つまりライフワークって何だろう?と悩むことがあります。「この仕事に大切な時間を使っていいのだろうか?」「今の仕事って本当にしたいことなろうか?」「やりたいことじゃないなら、ただ時間の切り売りをしているだけじゃないか?」など、ついつい考えすぎてしまいます。
やはりそれは自分自身の人生の課題なので独りで考えなければいけませんが、そういうときに考える助けになりそうだと思い、この本を購入しました。
外山氏の文章は分かりやすい比喩やユーモアを交えて話が展開されるので、読んでいて引き込まれます。毎日の学校や仕事が同じの繰り返しだなと思っている人がいれば、是非読んでみてください。
寄り道している場合じゃないです。
6.【アート】ブリューゲル「バベルの塔」展
7月2日まで上野の東京都美術館で公開されています。大阪は7月18日(火)~10月15日(日)国立国際美術館にて公開予定です。バベルの塔はブリューゲルによる16世紀頃の作品です。つまり、今から400年前です。そんな貴重な絵画が今回、なんと24年ぶりに鑑賞できます。
生で見るバベルの塔は『圧巻』という一言に尽きます。それほどまでの迫力。今から400年前の作品だとは考えられないです。
ブリューゲルが描く前に、この塔の壮大さを描く挑戦した人がいたようですが、なかなか表現できなかったようです。ブリューゲルは絵画の中に雲や人間を描き、バベルの塔と比較することで、壮大さを表現することに成功しました。
塔の大きさは500mを想定しているようです。つまり、東京タワーより大きく、スカイツリーより小さいという高さ。高さだけではなく、横幅はスカイツリーよりも断然広いので、実際にこんな塔があったらビビりますね笑
『AKIRA』で有名な大友克洋氏によるオマージュ作品『INSIDE BAVEL』も展示されているので、そちらも要チェックです。大友氏の描くバベルの塔の内側が見れます。
7.【小説】チップス先生、さようなら
イギリスのパブリックスクールを舞台にした小説。この本は上述の『ライフワークの思想』で紹介されていたので、面白そうだと思い読んでみることにしました。
『パブリックスクール』とは、アメリカでは公立学校ですが、イギリスでは私立学校を指します。一般的な家庭の子どもは入学できません。なぜなら、学費が高く、入学基準が厳しいためです。ほとんどの生徒が裕福な家庭の子どもばかりです。
そんなエリート校ですが、外部からだと生徒が一体どんな生活を送っているのか、なかなか知るチャンスはありません。この小説では、主人公であるパブリックスクールのチップス先生を通じて空気感に触れることができます。
当初はパブリックスクールのことを知りたいなと思い読み始めたのですが、チップス先生の人間性に感動してしまいました。まるで千年樹のようにずっしりと学校の歴史を見守り、教師として生涯を全うする姿がカッコイイです。古き伝統を大切にするイギリス人の魂を感じます。空襲中でも「真の意味でこの場にふさわしいことに取り組もうではないか」と言って、黙々と授業をする姿に心動かされ泣いてしまいました。イギリスには『Keep Calm and Carry On(平静を保ち、普段の生活を続けよ)』という戦時中の有名なポスターがありますが、まさにこれですね。イギリス紳士、憧れます。
さらにもっと面白いのは、チップス先生は保守派ですが、妻はその逆でリベラル派なのです(しかも20歳くらい年下!)。ときどき意見が割れて衝突することもありますが、その度にチップス先生は少なからず妻の意見を採用するところにも好感が持てます。チップス先生は、必ずしも新しい事を受け入れられない頑固な人間ではないということですね。
最後に
5月に摂取したカルチャーを一気に紹介してみました。
実はこのほかにも紹介したい映画やドラマがありましたが、書くことが多すぎて時間がいくらあっても足りなそうなので、今回はここまでにしたいと思います。
全部紹介したいのですが、やっぱり引き算も大切ですね。今回の教訓を生かして、次回は手法を変えてみたいと思います。こうやって記録してみると、1ヶ月の間に沢山のカルチャーに触れているんだなと改めて見返すことができて良いですね。備忘録を兼ねて、今後も紹介できたらと思います!
magiyama
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