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読書

書籍『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』を読む

2018/10/15

本日紹介するのは書籍『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』。
Kindle unlimitedでたまたま読んでみたら、結構面白かった本です。

この本の中でのキーワードは乾けない世代

この世代(30代以下)は、上の世代と比較すると生まれた頃からすでに何もかも揃っていたため、物や地位を欲して頑張ることはない。つまり、何かがほしいと「乾けない」世代です。

一方、上の世代は「ないもの(お金、広い家、いい車、きれいな女性)」をいかに埋めるかが最大のモチベーションでした。

僕も20代なのでどんぴしゃの「乾けない世代」です。

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「乾けない世代」の特徴

この世代の特徴は、仕事に対してお金を稼ぐこと以外の価値を置いています。

例えば、「良好な人間関係」「仕事に対する意味合い」「没頭」

仕事よりも個人や友人との時間が大事で、何気無い仕事でも「自分がこの作業をやっている意味」を見出せないとモチベーションが無くなります。さらに「いくら稼げるか」よりも「仕事に夢中になって時間を忘れてしまった」ということに喜びを感じるのがこの世代の特徴とのこと。

仕事のモチベーションが低い理由

この世代で仕事のモチベーションがない人は、本来は「良好な人間関係」「仕事に対する意味合い」「没頭」によって幸せを感じる世代なのに、仕事にそれらの価値を見出せていない可能性が高いという筆者の意見。

これを読んで、もしかしたら自分もそうじゃないかなとハッとさせられる人もいるのではないでしょうか。

そのような仕事は苦痛ですね・・・。しかし、なかなか環境自体を変えるのはどうしてもできない場合もあります。個人的な意見として、そういうときは、仕事に自分で意味合いを後付けしていくしかないかなと思います。

それがどうしても無理なら、環境自体を変えれるチャンスが来るまで耐えるしかないですね。

そんな「乾けない世代」の強み

この世代の強みは特に「没頭」、つまり、好きなことに対してはとことん突き詰められることです。

好きなことならずっとできる、そんなの当たり前じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、実はこれが強みを持ち始める時代がきています。

何かとビジネスの世界ではAIが話題に上がってきますが、AIに仕事を奪われるんじゃないかと心配している人もいるのではないでしょうか。

筆者曰く、AIによって代替可能なものは「人の頭で考えて答えが出るもの」とのこと。しかし、人の「嗜好性(こだわり)」はAIには代替不可能

「偏愛」が価値を生む時代へ・・・

これからは「他人から見れば非効率かもしれないけど、私はどうしてもこれをやりたい」という、“偏愛”を個人が育て、それをビジネスに変えていくことが重要だと筆者は述べています。

確かに現代はネット環境の恩恵もあって、自分の欲しい情報やノウハウを簡単に集めることができ、逆に自分が持っているものを発信、シェアすることができる世の中ですよね。一度話題になれば、バズって一気に知名度は広がります。「没頭」してできた作品に価値を与えることができるプラットフォームはすでに整っています。

「自分の好き」といかに向き合うかが大事な時代で、自分が本当に好きなもの、とことんこだわって没頭できるものは何だろうかと、この本を読んで改めて考えるきっかけができました。

その「好き」に向き合うために一旦“引きこもる”のもありだと書かれていて、本当にそれもありかもしれないなと考え始めています。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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