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アート Culture

【アート】 『あなたの肖像―工藤哲巳回顧展』(東京国立近代美術館)

2016/11/03

こんにちは。Magiyamaです。
今日は暖かい天気で比較的過ごしやすかったのではないでしょうか?

僕は、ずっと気になっていた『あなたの肖像―工藤哲巳回顧展』を観に東京国立近代美術館に行って参りました。

http://www.momat.go.jp/Honkan/tetsumi_kudo/

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≪工藤哲巳 くどう-てつみ≫

1935-1990 昭和時代後期の美術家。昭和10年2月23日生まれ。37年国際青年美術家展大賞をうけてフランスにわたる。パリを中心に従来の美的概念をくつがえすオブジェ制作と,ハプニングによる表現をおこなう。62年帰国後母校東京芸大の教授。平成2年11月12日死去。55歳。青森県出身。本名は哲美。作品に「あなたのポートレート」など。(出典 デジタル版 日本人名大辞典+Plus)

工藤哲巳氏に関して正直あまり詳しく知りませんでした。

そんな無知の状態で鑑賞しに行きましたが、かなり衝撃を受けました。今まで見たこともない芸術がそこにはありました。

無数の釘を刺した木、小さく丸めたロープが沢山使われている造形物、部屋全体に黒い芋虫のようなものをぶら下げた作品、男性の性器と芋虫が融合したもの、溶けて一部だけが残っている人間、ベビーカーに乗せられた大脳、染色体のあやとり。

どの作品も、観ている人を心の底から不安にさせるようなものが多かったです。しかし同時に目を背けてはならないものであるということも感じました。作品の一つ一つが現代の闇の部分、そしてなんだかこの先の未来を表してるようだったからです。

工藤氏は、人間の科学文明が生み出した問題に危機感を覚え、それを包み隠さずそのまま丸裸に表現したかったのだと思います。

知ってはならないものを知ってしまったような、見てはならないものを見てしまったような、そんな気分。こんな作品が昭和時代から存在していたなんて驚きです。

反芸術、恐ろしいです。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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