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音楽

【ライブレポート】要注目バンド「Men I Trust」のロンドン公演

2018/11/13

Men I Trust(メン・アイ・トラスト)とは、カナダモントリオール出身のエレクトロポップバンド。

女性ボーカルのエマ、ベースのジェシー、キーボードのドラゴスによるスリーピースバンドです。チャーチズみたいな組み合わせですね。

2014年に結成した比較的新しいバンドなのですが、早くも様々なメディアで注目を集めています。コーネリアスの小山田さんも最近の好きなバンドにあげていますね。

先日、そんな Men I Trust のロンドン公演に参加してきました!今回はそのライブの模様を紹介したいと思います。

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セットリスト - Men I Trust @OSLO Hackney 2018/10/04

まずは今回のセットリストから▽▽

  1. Break for Lovers
  2. Tailwhip
  3. You Deserve This
  4. Lauren
  5. Dazed
  6. I Hope to Be Around
  7. Humming Man
  8. Quiet
  9. Show Me How
  10. Grunge
  11. Thirsty
  12. Seven
  13. PUNK(?)

なんと今回はアンコールもありました。これまでのセットリストから推測すると、おそらくPUNKという曲。基本的にシングル曲で構成されているようです。

ライブレポート

ライブ会場はロンドン・ハックニーの「OSLO」。1階はレストランになっていて、階段を上がると2階がライブスタジオになっています。

小さなライブハウスで、ステージは非常に近め。開場直後は人が少なかったのですが、1時間後にはあっという間に人で埋め尽くされてしまいました。

初めは前座で、同じカナダ出身の Tess Roby による演奏。場内は幻想的な世界に包まれます。

Tess Roby の演奏後、Men I Trust の演奏がすぐに始まりました。

ステージに登場した途端、会場からは「We love you! 」という声が。

まるで女神のような姿に、ロンドナーたちも一瞬で心を奪われてしまったようですね。ボーカルのエマは「Thank you」とちゃんと答えていました。

Break for lovers

最初の曲は「break for lovers」から始まりました。リズミカルなビートに美しいボーカルが重なります。透明感あるエマのウィスパーボイスが魅力的。

曲の終わりはギターソロが入り、エマは少しハニカミながら演奏していました。

Tailwhip

2017年にアメリカの音楽ブログ「Gorilla vs Bear」で完璧なポップソングと称された名曲。僕も楽しみにしていた曲で、サビの部分では終始鳥肌立ちまくり。観客全員の体が自然と揺れ始め、フワフワとした気持ちの良い空間でした。

Lauren

この曲はなんと言っても、ジェシーのベースが最高にかっこいい!!Men I Trust はベースの音が気持ち良い曲が多いんですよね。悪目立ちすることなく、うまく他の音と調和している感じ。他にもShow me how もベースがかっこいいです。

サビの部分では「次はみんなが歌ってみて!」とエマが投げかけ、観客はそれに応えて完璧に歌ってみせました。

「初めての試みだったけど、すごい!」とエマは驚き「これからコレ、やらないとね」と感心した様子。もしかしたら、Lauren は皆で歌う定番曲になりそうな予感。

Dazed

この曲はもともと、エマではなく他の男性ボーカルをフィーチャリングした曲です。しかし、今回はエマが歌うという貴重な演奏でした。それにしても、他の曲とはひと味違ったブルージーな歌い方がカッコイイ!最初の出だしは特に気合いが入ってたようで、キーボードのドラゴスもニヤニヤしていました。

今回、特別参加のドラマーもキーボードとアイコンタクトを取りながら力強いリズムを刻んでいました。

その後、エマのMCが入り、今日はドラマーが誕生日とのこと。「みんな祝ってくれない?」というと、観客全員で「ハッピーバースデー」を熱唱。

「ハッピーバースデー、ディーア・・・ドラマ〜」とみんな彼の名前を知らないので『ドラマー』で呼ぶという謎のシュールさ。

Seven

最後は、最新シングルの「セブン」。エマのギターソロが特徴的な曲で、その華麗な演奏に観客席から大きな拍手が送られます。余談ですが、アルバムジャケットが可愛くて好きです。

この曲のあと、アンコールが湧き起こりました。おそらく、PUNKという曲。ポップで爽快な曲で、他の曲とは雰囲気が異なっていたのでカバーかなと思ったのですが、詳細は不明です。もしかしたら、未発表なのかもしれません。

アンコール曲の演奏後、公演は無事終了し、彼らはステージを去りました。その時になぜか再び「ハッピーバースデー、ディーア、ドラマ〜」と歌う観客もいました。そのシュールさが気に入ったみたいですね...ドラマーがめちゃめちゃ嬉しそうに手を振っていたのが印象的でした。

物販でサインとツーショット

その後、エマとドラゴスが物販コーナーで自らグッズを販売。ファンサービス旺盛すぎです。

エマが MV で着ている黄色のTシャツもありました。オリジナル T シャツだったんですね。アルバムジャケの可愛いゆるキャラTシャツもあります。

僕はレコードを購入!エマにサインもお願いしちゃいました。しかも、ツーショットまで。本当になんて良い人なんだ。

よくよく考えたら、これ、人生初めてのレコードでした。大事にしようと・・・

まとめ

今回ライブで Men I Trust を見て実感しました・・・

これは確実に大ブレイクしますね!!

まだまだ知名度はありませんが、数年経ったら一気に遠い存在になってしまうような、そんな予感。

日本でも金沢のラリーレーベルから今年2月にデビューしているようですね。ラリーレーベルからは DATS や Lucky Tapes など実力派アーティストたちがデビューしていることでも有名なので、日本での活躍が期待できそうです。

http://rallye-label.com/post-2118/

ライブ会場には、ロンドンのライブでは珍しく、アジア系の参加者がけっこういました(いつも大体9割欧米人です)。数年前に上海や北京でもツアーを行っていたので、もしかしたら中国の方が知名度があるのかもしれませんね。

それにしても、仲の良さが滲み出ているバンドでした。機会があれば、また生で聴きたい素敵なアーティストです。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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