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Culture

香川でノグチ・イサムを巡る旅

2023/09/19

昨年に引き続き、2023年の夏も香川に行ってきました(with 共同運営者のぽてと)。

今回は2泊3日で主に香川県のさぬき市と高松市に滞在し、初日はノグチイサム縁の場所を訪ねました。

高松空港に到着すると、ノグチイサムの晩年の作品が出迎えてくれます。

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タイム・アンド・スペース (1989)

1989年のノグチイサムの遺作「タイム・アンド・スペース」。

ノグチイサムは1988年に亡くなったので、こちらは死後に完成された作品となります。亡くなった後に完成した作品は他に2つあります(札幌の「ブラックスライドマントラ」と「モエレ沼公園」)。

ノグチイサムの作品だと知らない人だと普通に通り過ぎてしまいそうですね。

歩道がないので、正面から撮るには車窓越しから撮影するしかなさそうです。

讃岐うどんの老舗「山田屋」

高松空港からシャトルバスで瓦町駅に行き、赤い琴電で「八栗駅」に向かいます。

八栗駅からイサム・ノグチ庭園美術館まで歩くと約20分で着きます。

予約時間より少し早めに着いたので「山田屋」という老舗のさぬきうどん屋さんに立ち寄ってから行きました。

炎天下のなか45分ほど待ち、そろそろ諦めようかと話していたところ、僕たちの順番が来ました。

長時間並ぶ価値のある、冷たいぶっかけうどん。初日から最高峰のうどんを食べてしまいました。

食べるのは一瞬でしたが、待ち時間が長かったので予約時間ギリギリに。急いで庭園に向かいました。

ノグチイサム庭園美術館 (1999)

庭園に向かう途中で撮影した牟礼町の田園風景。ノグチイサムがこの場所を愛した理由が少しだけわかる気がします。

イサム・ノグチ庭園美術館までのルートは少し難しいので注意が必要です。

南から上の画像のルートで行かないと受付に辿り着けません。僕たちは北から向かったのですが、目の前にあるのに道がなくて行けないという状況になったのでご注意を。

汗だくになりながら、なんとかギリギリ間に合いました。

受付到着

受付に到着。事前予約が必要で、メールかハガキで予約する必要があります。

ツアー形式で、すでに20人ほどいました。ツアー所要時間は1時間くらいで、一通り説明が終わった後は自由行動で館内を回りました。

館内は撮影禁止なので、五感を研ぎ澄まして記憶に焼き付けましょう。

ノグチイサムが愛した丘が特に印象的で、牟礼町の美しい絶景が楽しめました。そこに綺麗な卵形の石が置いてあるのですが、館内の方曰く「ノグチイサムはその中に入りたかった」とのことで、途中まで切り取り線のような跡が残っていました。

目玉の「エナジーヴォイド」は酒蔵の中にあり、その巨大な彫刻の存在感に圧倒されました。見つめていると、穴の中に吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚に包まれます。

ちなみにここの酒蔵は、エナジーヴォイドのためにわざわざ移築したとのことで、もともとそこにあったわけではないとのことで驚き。

唯一撮影可能なスポット

館内は撮影禁止ですが、唯一撮影可能な作品がこちら。

全体を通して、周囲の環境を含めて完成する作品が多いので、これは実際に来て鑑賞するしかありませんね。

プレイ・スカルプチャー

駅に向かう途中にある公園にノグチイサムのプレイ・スカルプチャーを発見。右の作品はサンフランシスコでも見たことがあります。

昔は約130万円で購入できたらしいのですが、今はわかりません…近所の公園に置いて欲しいです。

これらの遊具は札幌のモエレ沼公園にもあり、実際に遊具として遊ぶことができる作品です。

城の眼

牟礼から高松市内に戻り、香川県庁を見て回った後、「城の眼」という喫茶店に行きました。

こちら1962年創業の老舗喫茶店で、様々な芸術家が通っており、ノグチイサムも常連客の一人でした。

店内は撮影禁止なので外装だけ。

外装は、丹下健三の弟子である山本忠司による設計です。ちなみに内装の石造りは、香川が誇る彫刻家・流政之によるもの。

僕は昔ながらのクリームソーダを飲んだのですが、これをきっかけに喫茶店でクリームソーダを飲むことにハマっています。

イサム・ノグチ庭園美術館に行かれた方は、城の眼にも行ってみてください。

 

今回の記事は以上です。

次は札幌のモエレ沼公園に行きたいなと計画しています。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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