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映画 Culture

【映画】 『Life!』 レビュー

2016/11/03

こんにちは。Magiyamaです。

前回の記事で、『Life!』のCM曲については取り上げましたが、肝心の映画については見ていませんでした。
→ 映画『LIFE!』のCM曲『STEP OUT』(JOSÉ GONZÁLEZ)海外版WIKIPEDIAを翻訳してみた

ですが、遅ればせながら先日実際に見に行って参りました。

まずはあらすじの紹介です。

主人公は、雑誌『Life』を刊行する出版社の写真管理部で働く冴えない中年男性のウォルター。彼は、妄想癖があり、会話をしていても勝手に妄想の世界に入ってしまうことがある。しかし、それは妄想でしかなく、彼は実際に妄想のように行動することはない。そんなウォルターだが、ある日、雑誌『Life』の廃刊を知らされる。その雑誌の最終号には、フォト・ジャーナリスト兼冒険家であるショーンから送られてきた写真を表紙に採用することになった。しかし、その写真がどうしても見つからない。ウォルターは写真を見つけるべく、ニューヨークを飛び立ちショーンを探す旅に出る...

 

レビュー(*ネタばれ含む)

レビューです。

まずCM曲ですが、どこの場面で使われるかワクワクしなが見ていたのですが、残念ながら作中には使われていませんでした。どうやら、エンディング曲だったようです。

あんなに良い曲を、作中で使わないのは勿体ないような気がします(エンディングに使われていたジャック・ションソンの曲も良かった!)。やはり、それはウォルターが広大なアイスランドの地ををスケボーで駆け巡るシーンに使ってほしかったです。

そこが一番好きなシーンでした。スケボー格好良かったです。冴えない中年男性とスケボーの高等テクニックのギャップがかっこよすぎです。影響を受けやすい僕ですが、この映画を見てスケボーに興味が出ました(笑)。また、いろいろ調べてみたい。広々とした道を走りぬけるシーンは見ていて気持ちよかったです。風を感じました。

主人公ウォルターの特徴である妄想癖ですが、あまり活かしきれていない気がしました。CGが凝っていて、アメコミのヒーローを見ているようで面白かったのですが、なくても良いような気もしました。妄想と現実が入り混じってどちらなのか分らないで進めるシーンがありましたが、そのように妄想を物語に活かす演出をしてもよかったのかなと思います。いまいち重要性が分らなかったです。あと、妄想があからさますぎて「結局、これ妄想なんでしょ?」と思いながら見てしまって茶番のように感じてしまいました。

他は、トータルに見て面白かったと思います。

人生とはなにか?世界の未知のものを経験するのも人生。その土地に留まりながら伝統を守っていくのも人生。

自分にとってのLIFEはなんだろうか?と考えさせられる映画でした。

これは自分の求めていたLIFEとは違うと思ったら、主人公のように思い切って外に飛び出してみてはどうでしょうか。きっと成長できるはず。主人公のウォルターも前半と後半とでは、明らかに雰囲気が違って見えました。これはきっと彼にとって本当に必要な経験をしたからに違いありません。

何か変えてみたいと思ったら、自分自身で変えるしかありませんね。

誰かが変えてくれるだろうと待つのは、逆に骨が折れることです。

P.S.

物語の中で雑誌『LIFE』が廃刊になりました。現実でも、『NEWSWEEK』(英語版)の紙媒体が廃止され、電子書籍のみとなったりしていますが、大変悲しいことです。まだ『TIME』は紙媒体で残っているので、購読はしていますが、電子書籍になったらきっと購読する気もなくなるでしょう。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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