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Culture コラム

【コラム】 やりたいことは沢山あるが、時間がないことについて “技芸の道は長く、人生は短し” 『ファウスト』

2016/11/03

こんにちは。Magiyamaです。

本日は、僕の好きな言葉を紹介します。
それは、『技芸の道は長く、人生は短し』です。

この言葉を知ったのは、ゲーテ著『ファウスト』を読んだのがきっかけです。

その作品のある登場人物の口から発せられます。

その言葉を頭の中で何回か反芻してみると、意味が徐々に馴染んできて、なるほどなと感心しました。

技芸の道は確かに長い。
伝統ある芸能文化だと長いもので何千年の歴史がある。それに対して、人の人生は100年にも満たない。

調べてみたところ、もともとこの言葉を最初に発したのは、どうやら古代ギリシャの医者ヒポクラテスが最初のようです。おそらくファウストで引用されたものは同等のものだと思います。

原文は『 Ars longa, vita brevis』。
訳文は『芸術は長く、人生は短し』が一般的に浸透しているそうです。

ヒポクラテスがもともとこの言葉に込めた意味は「 医術を修めるには長い年月を要するが,人生は短いから勉学に励むべきである」ですが、 「芸術家の生命は短いが,芸術作品は作者の死後も永遠に残る」の意でも使われるらしいです(出典コトバンク)。

人が言葉から感じ取ることは様々なように、時代を経て教訓の意味は変わってきたのでしょう。

このような言葉は、詩のように人それぞれが感じる意味で解釈するのが良いと思います。その『キヅキ』こそが、何よりの収穫ですから。

僕がこの言葉から得たキヅキは『技芸を極めるのは長く時間のかかること。それに比べて人生は短い。だから"選択"する必要がある』ということです。

僕は、多趣味で色々なパフォーマンスをかじりました。しかし、最近感じているのは、すべての技芸を極めることは不可能であること。時間がいくらあっても足りないからです。

確かに、様々なジャンルから刺激を受けることは大事です。しかし、それを実際に行う側になると膨大な時間がかかります。一番良いのが、鑑賞する側に徹することです。その刺激や知識をからだにインプットし、本筋の分野でそれを活かすのです。本筋の部分がしっかりしていれば、影響を受けてもぶれることはありません。それどころか新しい刺激はプラスになるのです。

しかしながら、本筋を選択することは勇気が必要なことです。なぜなら、数多くの可能性を捨てて、選択しなければいけないからです。しかし、その可能性を期待しながら選択しないで人生を送り続けると、可能性だけを残して何も成し遂げないまま人生を終えるかもしれません。

人生は思った以上に短いです。それは当り前のことだという人もいると思いますが、一日いちにち目の前のことで精一杯になっていると感覚が麻痺してきますので、長期的に人生を俯瞰できる力が必要です。そのためにも、早めに人生で極めたいことを見つけることは大事だと思います。

いろいろなことをかじって、結局どっちつかずの日々を最近過ごしていたので、この言葉を見てハッとしました。

ついつい新しいことに手を出してしまうクセを止めるためにこの言葉を座右の銘にしようと決めた今日この頃です。
皆さんが人生で成し遂げたいことは何ですか?

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magiyama

magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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