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Culture コラム

【コラム】なぜ海外留学が必要なのか→それは言葉のチューニングを行うため!

2016/11/02

こんにちは。
magiyamaです。

最近は音楽の記事が多かったのですが、今回は英語学習をテーマに書きたいと思います。

皆さんはこういう言葉を聞いたことはありませんか?

海外留学なんて必要ない、日本にいても英語が習得できる。

教材紹介のCM、本屋に並ぶ書籍のタイトルなどでも目にしますし、私の周りでも時々このような考えを持っている人もいるようです。

しかし、これは大きな間違いだと私は思います。
英語に限らず外国語を学ぶ上で、海外留学は必要不可欠だと思います。

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なぜ、海外留学が必要なのか。

海外留学が言語を学ぶ上で大切な『言葉のチューニング』を行える環境だからというのが僕の考えです。チューニングとは、楽器に詳しい人なら分かるかと思いますが、ある音があって、その音程と同じになるように楽器を調整することです。

一般的な外国語の発話のプロセスですが、まず何かを表したいときにイメージが先に先行するかと思います。例えば、ここでは『ライブに行きました』というフレーズだとしましょう。まず最初に浮かぶのは、ミュージシャンがステージ上でライブを行っている舞台とそれに足を運ぶ自分の姿だと思います。この光景を英語で表したいと思った時、次に来るのがそれぞれに対応する英単語です。

まずは、英語の語順上、『行った』を表さないといけないので、『I went to』が思いつきます。次にどこに行ったかを言いたいので、『ライブ』を英語で何ていうか考えます。例えば、『live』を思いついたとしましょう。そこで全てを組み合わせると『I went to a live』になります。

留学中は自分の周りは外国人ばかりなので、そのフレーズを使える機会が沢山あるかと思います。ここでは『I went to a live』を試しに使ってみたことにします。すると、使ってみて初めて分かることがあります。既に知っている人もいるかと思いますが、『live』という単語は上手く伝わらないのです。

実は『live(ライブ)』はジャパニーズイングリッシュのため、ネイティブには何のことか分かりません。日本人の言う『ライブ』という意味は、『concert』と正しくは表現します。

『live』では通じないと知った話者は、その『concert』という単語を見つけるために試行錯誤を行います。

もし適切な言葉が出てこなければ、music、band、stage、performance、など単語を引っ張りだしてネイティブに上手く理解してもらおうと話者はカタコトでも伝えようとします。上手く『concert』が出てこればネイティブは反応しますが、出てこない場合でもネイティブが意図した意味を理解して『concert?』と助け船出してくれるでしょう。もしそのとき伝わらなかったら、恐らくネットや辞書等で調べたりするでしょう。

こうしたぴったりの意味に近づけようとする一連の動作を僕は『言語のチューニング』と呼んでいます。

チューナー
これは、言葉の意味に関してだけでなく、発音にも当てはまることだと思います。
それこそ言葉通り本当のチューニングで、無意識にぴったりの音になるまで口や発声方法を調整する作業を繰り返し行っているはずです。

言葉のチューニング作業の必要性

言語のチューニングが沢山できるのが、海外留学の特権だと思います。それこそ留学当初はネイティブにうまく伝わらないので、一日中チューニングしなければならないかもしれません。その作業はもちろん大変なので最初は疲れてしまうかもしれませんが、段々とチューニングしなくても自分の言葉が相手に合ってくる瞬間があります。そうなれば、ほとんどチューニング作業は必要ありません。

しかし、帰国後、しばらく英語を使わない日々が続くとチューニングが段々とずれていきます。そうなると、またチューニング作業が必要になってくるのです。一度チューニングしたことある言葉なら二回目は比較的簡単にできますが...

こういった作業は日本にいながらだとなかなかできないのです。たとえ日本人に対して英語を使って通じたと思ってもネイティブには通じない現象が起きることがあります。また、ネイティブの先生に習う場合でも、そのときの学習環境に合わせた話しかできず、日常の様々なシチュエーションで使う言葉をリアルなシーンで自発的に試す体験というのは語学学校でも再現は難しいと思います。

逆に、もし日本にいながら常に膨大な量のチューニング作業を行うことが可能ならば留学をする必要はないと思います。例えば、音叉のような役割を持ったネイティブが協力してくれる場合です。それは友達だったり、恋人だったり、そういった協力者がいれば留学と同じような環境に身を置くことができるかもしれません。

最後に

英語を話したいけど、そういった環境を作ることが難しい人は、やはり海外留学に行くのが一番手っ取り早い方法だと思います。その場合でも基礎的な文法や単語などに自信なければ、事前に少しは勉強をしてから行った方が良いでしょう。本番の環境ですぐに覚えたことを試していけるので効果的です。

海外留学の必要性とその機能についての僕のアイデアをシェアできればと思いまして、今回コラムとして記事を書きました。英語学習に関してまた記事を書いてみたいと思います。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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