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読書

書籍『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』を読む

書籍『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』は、世界的ベストセラー『Deep Work』で有名なカル・ニューポートの新刊。

海外のアマゾンでは比較的レビューが多いのですが、日本のアマゾンだとレビューが少なめです。

完全に個人的な意見ですが、もともとのタイトルは「デジタル・ミニマリズム」なのに日本語版でミニマリストに変更したのは、きっと「ミニマリスト」という言葉自体がフックになると考えた結果だと思いますが、逆に巷に溢れた他のミニマリスト系の本に埋もれてしまった気がします。「ミニマリスト」が既にひと昔前の流行り言葉というか、言葉を聞くだけで敬遠してしまう人もいるかと思います。

まあタイトルのことは置いといて、本の内容は面白かったです。

いわゆるデジタル・デトックス系の本ですが、着眼点やアプローチが独特なので類似の本を読んだ方も読んでみる価値はあると思います。

この本をきっかけにスマホや SNS の使い方を見直すきっかけになりました。

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まずデジタル・ミニマリズムとは?

本書からそのまま引用すると・・・

自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に厳選した一握りのツールの最適化を図り、オンラインで費やす時間をそれだけに集中して、ほかのものは惜しまず手放すようなテクノロジー利用の哲学。

つまり、自分の仕事やライフワークに必要不可欠なツールのみを厳選し、かつ効果的な使い方ができるよう工夫を凝らし(最適化)、それ以外は捨てるという考えです。

ただ盲目的にデジタルツールを断捨離するのではない、というのが重要。

さらに、デジタル片付け(デジタルツールを減らすこと)によって「人生でもっとも大事なこととは何か、理解を研ぎ澄ますための余白が生まれる」と筆者は述べています。

ツイッターの利用方法を考える

ツイッターで流れてくる速報を追っていると大量の情報を手に入れた ような気にはなるが、彼の経験からいえば、翌朝まで待って《ワシントン・ポスト》紙の記事に目を通すほうが同じニュースについてはるかによく理解できる

SNS のビジネスモデルは基本的に広告収入なので、いかにユーザーの注意(アテンション)を引きつけて、広告を長時間見せるかを全力で研究してサービスを作っています。

つまり、ユーザーが SNS 中毒になるほど、企業が儲かる仕組みです。

何も考えず利用すれば、完全に企業の思う壺。中毒にさせる要素がどっぷりと散りばめられているので、時間の許す限りユーザーが使い続けてしまうのは無理もないことです。

僕も試しに iPhone のスクリーンタイムという機能でアプリの利用時間を確認してみると、ツイッターを 1 日に 2 時間ほど使っていることが判明しました。

フリーランスで仕事をしていることもあって、注意が切れるとスマホに触ってしまうんですよね。細切れの時間でも積み重なると長時間になってしまうので、やはり何かしらの対策が必要です。

ちなみに本書だと「アプリ自体を消してブラウザからアクセスすること」を勧めています。

現状ここまで思い切ったことはできないので、僕はスクリーンタイムの機能でひとまず 1 日 1 時間に利用を制限しています。

実践してみると、確かに 1 日に少し見るだけでも十分事足りることに気がつきました。

1 時間も多い方だと思うので、もう少し減らせるようにしていきたいです。

外部のインプットを率先して減らす

孤独の欠乏: 他者の思考のインプットに気をとられ、自分の思考のみと向き合う時間が限りなくゼロに近づいた状態。

スマホの普及によって、常に外部の情報にアクセスできる時代になりました。

しかし、インプット過多により、ひとりでぼーっとする時間が減ってしまいました。

やはり何もしなくても情報が流れ込んでくる時代だからこそ、意識的に情報をシャットダウンして自分自身と向き合う時間(孤独)を作ることが大切です。

僕は散歩や移動時にヘッドフォンで音楽や Podcast を聴いているのですが、それらも外部からのインプットに当てはまるそうです。

自分の思考と向き合いたいときは、ヘッドフォンを外して散歩しましょう。

余暇を活用する

この本が面白いのは、「デジタル片付けで生まれた余暇に何をすればよいか」という疑問にまで触れているところです。

本書では、FI(経済的自立)に達してアーリーリタイヤした人たちやアーミッシュの人々を例に、時間ができたら質の高い余暇活動を行うことを不可欠としています。

特に「手を使うこと」を勧めていて(DIY、農作物の栽培、楽器の練習など)、善い人生を送るうえで、その行為そのものに喜びを見出せる活動が必要だと提案しています。

僕も最近はアナログ趣味が増えましたが、確かにレコードをセットして針を落とす瞬間やカメラのフィルムを装填したりクルクル戻したりするときはデジタルにない心地よさを感じます。

僕の場合、スキル系の趣味はマジックや楽器の練習なのですが、最近はなるべくスマホを触らずにトランプを触るにようにしています。

ライフワークを持っている人は、そっちを最優先にしましょう。

アルバム単位でスキップせずに聴く

これまでは、音楽配信アプリのスポティファイを起動してそのときの気分にぴったりの曲を探していたが、レコード一枚をじっくり聴くほうがずっと豊かな経験であることに気づいた

数年前から Spotify で音楽を聴いています。

こういった月額制の音楽配信サービスを使い始めてから、アルバム単位でゆっくりと聴かなくなってしまった人もいるのではないかと思います。

学生時代は、手持ちのアルバムを繰り返し聴き込み、曲が終わるタイミングで次の曲のイントロを口ずさめるレベルだったのですが、最近はそういった経験がなくなってしまいました。

新しいリリースがあるたびに次から次に手を出すのではなく、1 つの作品を「スロー」に消化することを意識していきたいと思います。

その点で言えば、1 つのアルバムと向き合えるレコードが最適解なのかもしれません。

スマホに疲れきた人にオススメ

僕は新しいサービスが登場したらすぐに飛びついてしまうタイプなので、この本を読んで見直すきっかけになりました。

また最近は年々値上げしていく iPhone に魅力を感じなくなってきたので、次に買い換えるときは必要最低限の機能が使える安価なスマホにしようかなと考えています。

たまにガラケーを使っている人を見かけますが、ガラケーもアリかもしれないなと最近は思い始めています。むしろガラケーの方がクールだなと。

スマホに疲れてきた人は、ぜひ「デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する」を読んでみてください。色々と参考になるヒントがあると思います。

いつでもアクセスできる時代だからこそ、自由に流れ込んでくる大量の情報や他人の思考は自分自身で制御していく必要があります。

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magiyama

magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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