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音楽

Beckの8年ぶり単独ライブに参加した感想。懐かしさと多幸感が溢れる・・・

2018/11/13

こんにちは。
Culintoのmagiyamaです。

今週の月曜日はBeckの単独ライブのため、日本武道館に行ってきました。

彼の来日公演は1ヶ月前あたりに急遽決まりました。チケット代がやはり大物海外アーティストだけあって、12,000円と高めです。正直、そこがネックで行くのを悩んでいました。

しかし、今回は8年ぶりの単独公演です。

これを逃したら次はいつ観れるか分からないと思い、購入を決意しました。実はコーネリアスがゲストで公演すると発表されたのも決め手のひとつでもあります。いつか観たいなと思っていたので。

こんな感じで購入までに時間がかかりましたが、実際に生演奏を観るとやはりお金を惜しまなくて良かったなと思いました。『次の機会』なんて来るか分からないですしね。行きたいと思ったときに行っておかないと。

それでは簡単ではありますが、今回のライブレポートを紹介します。

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開演前、日本武道館到着

17時20分に開場しました。開場時間が早いのか開場直後はスカスカの状態でした。Beck好きな年代って学生よりも社会人が多いと思うので、仕事終わりにこの時間開始はちょっと厳しいかもしれませんね。

目の前には横断幕があり、プロジェクターで映像を映しています。線状になった粒子が円を形作ってウネウネしています。この時点ではさっぱり何か分かりません。

開演前時間が近づいてくるとアリーナは観客でいっぱいになってきました。周りを見渡すと、コーネリアスのTシャツを着たファンもちらほらいるようです。

18時20分ぴったりに演奏が始まりました。横断幕の映像が動き出し、バンドメンバーのシルエットが浮かび上がります。

最新アルバムの曲から何曲か演奏してました。一瞬彼らが今日の主役なんじゃないかと錯覚するくらい、映像とストロボを組み合わせた演奏は素晴らしかったです。18時20分に始まり、19時きっかりに終わるところも凄い。

Corneliusの約11年ぶりのアルバム「Mellow Waves」を夢見心地で聞いています。

Beck、演奏開始!!

そして19時30分頃にBeckの公演がついに始まりました。開場から2時間近く経った、待ちに待ったライブです。

ちなみに今回のセットリストはこんな感じでした。余談ですが、spotifyのプレイリスト便利ですね。

https://open.spotify.com/user/spotify/playlist/37i9dQZF1DX981GNMsFvVW

記念すべき最初の曲は『Devil's haircut』でした。懐かしい曲に自然と身体は揺れ、『Devil's haircut in my mind』と口ずさんでしまいます。

今回のライブは、新作アルバム『colors』の曲をガッツリやるのかなと勝手に推測してたので、「まじか、Devil's haircutやるの!?」と意表を突かれました。

たぶん次の曲からはきっと新しい曲だろうなと思っていたのですが、その後も基本的に懐かしい曲ばかり。まるで90年代後期〜00年代初頭にタイムスリップしているような感覚でした。

『Black tambourin』『The new pollution』『Qué Onda Güero』などCD音源でしか聴いたことありませんでしたが、まさか生演奏を聴けるなんて夢のような時間でした。

6〜7曲終わった後、「Right now! Right now!」というBeckの声とともに、ここで本日初めて新作アルバムのトラック『Wow』が披露されました。正直、この曲はそこまで好きな曲ではありませんでしたが、ライブでの生演奏を聴いて好きになりました。観客全員で「Wow〜〜〜」って合唱するのが楽しすぎです。

今回初めて聴いて好きになった曲もあります。それは、途中でBeckがアコギに変えて演奏していた『Lost cause』です。

BeckとJason Falknerによる美しすぎるアコギの音色につい涙が出そうでした。こんな切なくて美しい曲があるとは(この日の夜はLost causeを流しながら寝ました)。この曲が含まれるアルバム『Sea change』は今まで聴いたことなかったので、この機会にアルバムを購入しようかなと思っています。

待ちに待った新曲は後半で『Colors』『Dreams』『Up All Night』という流れで演奏されました。長い人で開場後3時間近く立っているのにも関わらず、みんなリズムに合わせて元気に踊り出し、フロアはその夜一番の盛り上がりを見せました。ポップな曲はやっぱり楽しいですね。今までの曲とは打って変わって多幸感に溢れていました。

https://youtu.be/cYhGxISU9Bk

そして、最後は彼の代表曲である『Loser』『E-Pro』、そしてアンコールでは衣装を白ジャケットに変えて『where it's at』『One Foot in the Grave』で幕を閉じました。『Loser』では、まさか全員でサビを合唱できるとは思いませんでした。観客全員で「I'm a loser baby, so why don't you kill me?」と歌うのは貴重な経験で、なんだかシュールで楽しかったです。

アンコールで登場した際にThe beatlesの『Strawberry Fields Forever』の1節「Let me take you down, 'cause I'm going to Strawberry Fields」と歌っていた姿は個人的に最も印象的でした。あの瞬間にこの1節を歌うなんてイケメンすぎです。来世があれば、真似したいことの一つ。

アンコールの『where it's at』の演奏では、メンバー紹介も兼ねてカバー曲(Cheap Trickのsurrenderなど)をいくつか挟みました。僕個人は世代的にあまり知らない曲でしたが、その年代の方が大勢参加されているのでしょう。最後まで大盛況でした。

Cheap Trickを演奏した理由は、Jason Falknerが初めての武道館であり、彼の好きなCheat Trickのアルバム名『At the Budokan』にちなんで演奏したようです。Cheap Trickが78年発売したライブアルバムですが、僕は不勉強だったので少しこのあたりの曲も聴いてみたくなりました。

まとめ

僕とBeckの出会いは高校時代になります。Beckという名前はハロルド作石さんの漫画『BECK』の作中に名前が登場して知ったのです。その時点では、あまり関心がありませんでしたが、その後、名古屋の小さな中古CDショップで彼のデビューアルバム『Mellow Gold』を見つけて、初めて曲に触れました。

アルバムジャケットがちょっとヘビメタバンドみたいだったので、勝手にアイアンメイデンあたりの曲を想像していたんですが、全く別物であまりのカッコよさに高校生の僕はしびれました。

ファーストトラックの『Loser』からガツンとやられ、そこから一時期通学中に毎日ヘビロテするほどハマりました。

当時、受験などで毎日辛ったのですが、こういった海外のオルタナバンドやインディーズを発掘して良い曲があればヘビロテするということを繰り返して、乗り越えたのは良い思い出です。『Loser』の“負け組”という表現が開き直っていて、その時の自分にとって心地よかったのかもしれません。Beckもそんな思い出の曲の一つです。

今回は、懐かしい曲に心を揺さぶられるライブでした。僕にとって初めてのBeckのライブだったので、昔の曲が多くて逆に貴重な経験だったのかもしれません。僕は参加していませんが、次の日の新木場Studio Coastでは『I'm so free』など新曲が多かったみたいなので、いつかまた来日して『Colors』の曲を生で聴ける日が来ればいいなと思います!

今年はさらにFoster the People、Franz Ferdinandoの来日も発表されました。最近の来日ラッシュは凄いです。ここらへんの音楽が好きな方にとってはかなり嬉しいですよね!その分、節約してお金も貯めないと!

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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