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音楽

『androp』の新曲「Memento mori(新作アルバム収録)」が実験的すぎる件

2018/10/15

こんにちは。
Culintoのmagiyamaです。

邦ロックバンド『androp』が3月8日に通算5枚目のニューアルバム「Cocoon」を発売しました。約2年半ぶりの新作です。

今回紹介する曲は新作アルバム収録の「Memento mori」です。メメントモリと読みます。

この曲、実験的なアイデアが面白いんです。紹介しないではいられない名曲。

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「Memento mori」はこんな曲

memento moriはラテン語で「いつか死ぬこと忘れるな」という意味です。宗教や芸術作品において「死」が語られる文脈で使用されることが多いです。

この曲の歌詞にも「終わりならばいつか来るさ」「どうせ消え去る前に」というフレーズが出てきます。

個人的な解釈で恐縮ですが、女性はこの世を去り、男性の方は生きていて悲しみに暮れている......そんな光景を想像しました。

会いたくても会えない悲しい状況だけど、それを頑張って乗り越え、「どうせ死んで消えてしまうなら精一杯生きていこう」というメッセージが歌詞から伝わってきました。

この曲の何が凄いのか?

結論から言うと、なんと二つの違う曲が同時に流れています(笑)。もっと詳しく言うと、右耳と左耳でそれぞれ違う曲が演奏されているのです。

右耳の女性ボーカルはゲストの「Aimer」、左耳の男性ボーカルはandropの「内澤崇仁」です。しかも、演奏自体も各耳で違います。

つまり、右耳、左耳、両耳で3通りの聴き方ができるというわけです。

さらに凄いのはなんとこの曲の構成自体が結成前(2008年結成なので10年以上前)に作られたそうです。andropは今までも実験的な取り組みをしていましたが、これは面白いですね。

本人たちは現在次のツアーに向けて準備中ですが、この曲をどのように演奏するか悩んでいるそうです。なにせ、演奏のセットが単純に2つ必要ですからね。彼らがどう解決するか楽しみですね。

今回は以上です。また面白い曲を見つけたら紹介します。それでは。

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magiyama

1992年生まれ。名古屋・京都・東京を転々とし、現在はイギリスに拠点を移しブロガー兼フリーランス翻訳者として試行錯誤する毎日を送っている。ロンドンから生の音楽シーンやカルチャーを届ける他、一生モノのプロダクトを紹介。趣味はマジックとけん玉。

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