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最軽量のフィルムカメラ Minox 35 GT。散歩や旅にぴったり
「軽いは正義」
そんな言葉がぴったりな Minox 35 GT という小さくて軽いドイツ製の 35mm フィルムカメラ。
ふらっと散歩に出かけるときにポケットに入れて持ち運べるカメラが欲しいなと思っていたのですが、まさにそんな用途にぴったりのカメラです。
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80 年代のドイツ製カメラ
手に取った瞬間、思わず感動...
欠点を探しても見つからないほどの精巧な作り。本当にこれが 40 年前のカメラ?
Minox 35 GT の重さは 190gなので、同じく小型で軽量な Rollei B35(約 270g)や Lomo LC-A(約 250g)と比べても非常に軽いですね。
プラスチック製にも関わらずマットな質感で高級感があり、決してチープさを感じさせません。
せっかくの軽さなのでケースを付けて重たくするよりは、そのままポケットに入れて持ち運びたいカメラです。
カバーを開けるとレンズも・・・
レンズはいわゆる沈胴式で、前面のカバーを開けるとレンズが一緒にせり出てくるという仕組み。
面白くてパカパカ開けたくなる構造。
購入前は、開けたり閉じたりするうちに本体とカバーの連結部がバキッと折れないかなと少し不安だったのですが、耐久性のある素材のようなので意外と大丈夫そうです。
スイッチの色がレトロ可愛い
シャッタースイッチは、レトロな黄色!
最も大事な箇所にだけ視覚的に目立つ色を使うという発想が、同じくドイツメーカーであるブラウンの電卓みたいで好きです。
フィルム収納部
Rollei 35 のようにカバーを外してフィルムを装填します。
これ以上小さくするのは無理だろうというサイズ感で作られていますね。一切の無駄がなく、機能美を感じます。
アンディ・ウォーホールや片岡義男の小説にも
アンディ・ウォーホールが Minox 35 シリーズを愛用していたことは有名ですが、実は片岡義男の小説『幸せは白いTシャツ』にも Minox 35 GT が登場します。
オートバイに乗って日本を旅する 20 歳の女の子が主人公の物語で、父から譲り受けた Minox 35GT を愛用しています。
壁に沿ってならべてある荷物のなかから 、彼女はカメラをとり出した 。ミノックスの 3 5 G Tだ 。 3 5ミリのフィルムを使うカメラだが 、たいへんに小さくて愛らしい 。父親の弘太郎からもらった 。カメラを持って 、彼女は窓へ歩いた 。ふたを引き倒して沈胴式のレンズを出し 、フィルムを巻きあげた 。
片岡義男 著『幸せは白いTシャツ』1983年出版
のびのびとした空気がたまらない小説。人生はそんなに気張る必要はなくもっと肩の力を抜いてもいいんだと、そんな気持ちにさせてくれます。
ちなみに、片岡義男は『チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす法』の翻訳者としても有名です。
現像が楽しみ
実は 5 月末にロンドンから日本に帰国していました。
ロンドンでステイホーム中はフィルムカメラで撮影する気力が全く湧かず(カメラ屋も閉まっていたので現像もできない)、ひたすら家で仕事していました。
実家に戻ってきてからは少しずつフィルム欲も湧いてきたし、Minox 35 GT も手に入れたので、たくさん撮影できればと思っています。
とりあえず今はフィルム 1 本撮り終えて現像に出したところです。早く返ってこないかなとソワソワ。ちゃんと映っているといいのですが・・・
magiyama
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