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2017年のカルチャーベスト10|ライブ、舞台、小説、映画など
2019/07/08
こんにちは。
Culintoのmagiyamaです。
2017年も今日で終わり。前回はmagiyamaが選ぶ2017年のベストプロダクトを紹介しました。
プロダクト記事を書いたなら、やっぱりカルチャー記事も書かねば・・・
ということで!カルチャー記事はプロダクトよりもジャンルが幅広く(映画、音楽、書籍、パフォーマンスetc...)順位をつけがたいのですが、2017年最後の大仕事として頑張ってまとめてみます!
それでは、magiyama的ベストカルチャーを発表します!!
第10位 舞台「悪童日記(サファリ・P)」&小説
駒場東大前駅から徒歩3分くらいの場所にある「こまばアゴラ劇場」。今年3月、サファリ・Pによる舞台『悪童日記』を鑑賞してきました。原作はアゴタ・クリストフによる小説ですが、僕は読んだことがなかったので予備知識無しでの参加でした。しかし、そんなことは関係なし。どっぷりとその世界観に浸ることができました。役者の身体と、唯一の小道具である白い台だけを使用して表現するミニマルなスタイル。「“ストーリー”ではなく“文体”そのものに着目し舞台化する」という演出が斬新でした。
鑑賞後に気になりすぎて、原作の小説(堀茂樹 訳)も読んでみて気づきましたが、独特の文体を崩さず、そっくりそのままセリフにしていたようです。まるで小説を読んでいるかのようなリズムを生み出し、原作が持っているダークな雰囲気が忠実に表れていました。舞台も小説も今でも映像として記憶に残っているくらい衝撃的な作品でした。
第9位 「The fin.」「DYGL」「DATS」@恵比寿LIQUIDROOM
「The fin.」「DYGL」「DATS」による夢の共演。今年7月に恵比寿LIQUIDROOMのライブに参加してきました。一度のライブでこの3組が楽しめるなんて贅沢な一夜でした。しかも、チケット代3000円です。将来このような機会があるとすればフェスくらいで、なかなかないんじゃないでしょうか。The fin.は英国在住で一時的に帰国していたことに衝撃を受けました。憧れる働き方です。DYGLは今年ヘビロテしていたバンドですが、良い感じのUK感溢れる楽曲が生で聴けて幸せでした。DATSは今回のライブで初めて聴きました。初めて聞いたら「これ洋楽じゃん」と絶対思います。彼らの海外音楽の研究と音作りに感心しました。ライブ後は、DATSの『mobile』にハマりしばらくヘビロテしていました。
第8位 ドクターストレンジ
最近のアメコミ映画は勢いがありますね。どんどん新作が発表されていきます。今年は『スパイダーマン ホームカミング』『ドクターストレンジ』『ローガン』を観ました。その中でも個人的に良かったなと思うのが『ドクターストレンジ』です。まず主人公が英国俳優ベネディクト・カンバーバッチという豪華さ。今回IMAXで観たのですが、魔術使用時の視覚効果が凄くて鳥肌が立ちまくりでした。今年観た中で、 「IMAXで観てよかった」と心から言える作品です。
来年公開予定の『アベンジャーズ』の最新作にドクターストレンジやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも参戦するということで大変なことになりそうです。彼のチート的な魔術は映画内でどんな活躍を見せてくれるのか2018年も楽しみです。アベンジャーズ公開前に、『ブラックパンサー』が来年3月に公開予定なのですが、個人的にかなり期待している作品で絶対観たいと思います。
第7位 フレディレック
今年、日本で初オープンして話題になったドイツ発の『フレディ・レック・ウォッシュサロン トーキョー』。コインランドリーにカフェが併設され、ときどき洗濯に関連したイベントも開かれています。“洗濯”を通して、地元コミュニティのサロンとしての役割を担いたいというコンセプトと、その着眼点に心動かされました。学芸大学から徒歩12分ほどにあるのですが、フレディ・レックに通うためだけに「学芸大学に引っ越ししようかな?」と検討したほどです。
グッズも豊富で、洗濯が楽しくなるものばかりです。今年はCulintoでも何度か取り上げました。
第6位 Big magic
今年の「7月にカルチャー日記』で取り上げた洋書。『食べて、祈って、恋をして』の作者エリザベス・ギルバート氏によるエッセイです。2016年に購入した本ですが、1年くらいかけてのんびり読みました。僕は洋書を読むスピードが遅いので年間数冊しか読めません。これはそんな貴重な1冊。インスピーレーション溢れる良書でした。クリエティブ活動している方には、モチベーション溢れまくること間違いないなしです。 僕も趣味で小説を書いているのですが、エリザベス・ギルバート氏の考えが色々と参考になりました。
作品を“私の赤ちゃん”と表現するのはやめよう。それは重たく考えすぎ。だから、作品を批判されると我が子のように自分も傷つく。作品はただの”モノ”でしかない。モノを作ったら、傍に置いて次のモノを作るだけ。
「この本、翻訳してみたい!」と思ったのですが、今年の10月頃に日本語版が出版されていました・・・気になる方は日本語版をどうぞ!
第5位 Pheonix@サマーソニック
2年ぶりのサマソニ参加です。まさかPheonixを生で見れるなんて思いもよりませんでした。高校時代からずっとCDでしか聞いたことなく、海の向こうの遠い彼方の人たちという印象が強く、目の前で起きていることが信じられませんでした。「東京に住んでて良かった」と思えた瞬間でした。ボーカルのトーマス・マーズは41歳ですが、他の若いバンドにも負けないほど派手な演出と多幸感溢れるライブで観客は大盛りあがりです。
第4位 けん玉世界選手権大会 『Catch&Flow』
たまたま参加してきた『けん玉世界大会 CATCH&FLOW』ですが、参加者のパフォーマンスがかっこよく自分の中ではかなりインスパイアされました。けん玉がやりたくなってしまい、押入れの奥から引っ張ってきました。見た目は地味ですが、スクワット運動するので汗が結構でるし、体感も鍛えられしばらくするとフラフラになってきます。簡単に持ち運べ、隙間時間で楽しみながら運動やストレス解消ができるので、これをきっかけに生活に取り入れようかなと思いました。現在、帰省中ですが、もちろん持ち帰って練習しています。練習し多分だけ成果に表れるところも楽しさのひとつです。
http://cul-into.com/2017/12/24/post-4593/
第3位 Life Shift
「カルチャー!」とは言えないかもしれませんが、書籍枠でランキングにいれました。今年入って読んだ本の中で間違いなくトップにきます。タイトルが胡散臭いというか、正直いまいちなので一部の人には敬遠され他の実用書と一緒くたにされがちですが(自分もそうでした)、騙されたと思って読んでみてください。特に20〜30代は知識として入れておけば、いつか自分の将来のキャリアを考える際に役に立ちます。
この本いわく、平均寿命が長くなり、いつか人生100年の時代が到来する。今までは「1.勉強→2.就職→3.退職」という3ステージを一方通行で進むのが一般的。しかし、寿命が延びれば必然的に働く期間が長くなります。定年退職が60歳どころか70歳以上になる時代がくるかもしれません。そうなると、ずっと同じ会社で働くこと自体もう不可能に近いですし、普通につらいと思います。人生長いのであれば、就職してから息切れしたら一旦リタイヤして勉強ステージに移行して、もう一度就職ステージに移行するという『マルチステージ』でもいいじゃないか、というのがこの本の意見です。僕もこの意見に賛同していて、特にこの本の中で紹介されている『ポートフォリオワーカー』が僕の理想的な働き方です。2018年はそれに取り組んでいこうと考えています。
最近はビジネス、政治、社会制度で「人生100年時代」がキーワードとしてよく出てくるので、一般教養としても読んでおいた方が良いかも。
第2位 ストーンローゼス
僕が生きている間にもう一度観れるのだろうか?それくらい貴重な生きる伝説バンドの単独公演でした。このライブは去年に一度中止になっていた経緯がありました。もう見れないんだろうな〜と諦めかけていたところ、再度来日公演が発表されたときはストーンローゼスファンとして歓喜でした。ボーカルのイアンは54歳ですが、カタコトの日本語を話したり、ゴリラみたいな変なダンスをしたり、お茶目で楽しいライブでした。ストーンローゼスの独特のグルーブは健在でウネウネ感が気持ちが良かったです。新曲のBeautiful Thingが観られなかったのはちょっと残念ですが、いつかどこかで彼らのパフォーマンスを観れることを祈っています。
http://cul-into.com/2016/06/11/【翻訳&考察】stone-rosesの新曲、第2弾『beautiful-thing』をご紹/
第1位 BECK@武道館公演
栄光の第1位はBECKの武道館ライブです!!個人的に今年のベストアクトです。もう47歳なのに永遠の王子、かっこよすぎでした。新曲は思ったより多くはありませんでしたが、代表曲『Loser』を含め昔の名曲を多く披露してくました!CD音源しか聞いたことなく、BECKのライブ初参加の僕にとっては嬉しさしかありません。ヒップホップ、ロック、エレクトロ、フォークと本当に曲の幅が広く、しかもそれをBECK流に落とし込んでしまう天才です。
彼のフォーク系のアルバムはあまり聞いたことがなく、今回のライブで『Lost Causes』を初めて聞いたのですが、あまりの美しさと優しさに思わず涙してしまいました。フォーク系の落ち着いた曲を演奏したかと思えば、ダンサンブルな『UP ALL NIGHT』でアゲアゲにフロアを沸かせ、本当に楽しいライブでした。今回のライブでさらにBECKファンになってしまいました。このライブはやはり、2017年第一位にふさわしいです!!
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まとめ
『magiyama的ベストカルチャー2017』は全体的に音楽系が多めの結果となりました!
今年は海外アーティストの来日公演が多く、このチャンスを逃すものかと可能な限り参加したという背景も要因でしょう!チケット代は海外アーティスト価格で高いのですが、自分が海外に行くより安いなと合理化させていました(笑)。でも、ケチらず参加していきて良かったと思います。モノ系と違い、映画、読書やライブなどコト系の体験は“形”としては残りませんが、記憶には頭の中に残っています。記憶は常に持ち歩けるし、時々思い出すだけで幸せになれます。これがコト系の醍醐味だと思っています。
2018年は今年よりさらに多くのカルチャーに触れて豊かな感性にしていきたいと思います!それでは、良い新年をお迎えください!
magiyama
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